Physiological and Metabolic Responses to Low-Volume Sprint Interval Exercises: Influence of Sprint Duration and Repetitionsの解説記事。この論文自体は57ドルで読むことができるらしい。
同じ運動強度で、時間・回数を変えながらそれよって起こる身体への変化を調べている。
条件は4回の10秒スプリントと80秒の休憩、2回の20秒スプリントと160秒の休憩の2パターン。
対象者は平均年齢27歳の男性14人。自転車エルゴメータによる運動を実施した。
自転車エルゴメータのイメージ(日本光電)
運動後に酸素摂取量と酸素化指数を測定した。酸素摂取量は身体が消費する酸素の量を指す。最大酸素摂取量によって持久力やエネルギー代謝の指標になる。
酸素化指数は筋肉がどれだけ酸素を消費し利用しているかを示す。コンピューターのスループットのようなものと理解した。
これらを運動直後に測定して2パターンの違いを調査している。
その結果4回の10秒スプリントに比べて2回の20秒スプリントの方が酸素化指数が高かった。時間を減らし回数を増やすより、時間を増やすことの方が効果が出ている。
「40秒運動しておけばOK(痩せたり筋肉がついたりする)」という内容ではなくて、身体に変化及ぼす条件を探索した、それを実現するための分析法を多数組み合わせててすごいよね、という理解をした。